新人エンジニアのつぶやき

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【OJT】私が担当者として進めてきたOJT

この記事について

チーム内OJT担当となって4ヶ月が経とうとしています。その中で取り組んでいることに関してまとめました。 OJTはトレーニング対象者の未来を決めるとも言われており、新人であれば、7年後の収入や仕事量に大きく影響するようです (参考:OJTに関する外部研修を受けた際に講師の方がおっしゃっていました) そのため、OJTはとても大事な取り組みだと言えます。

この記事では具体的な取り組みについて紹介したいと思います。

取り組みの概要

人事制度・キャリアパス、エンジニア報酬制度について改めて確認する

入社後、一度は説明を受けている人事制度について改めて確認します。OJT対象者やOJT担当者が目標を立てる際の手がかりにするためです。 どのような制度なのか、どんなことが求められているのか、どんな役職があるのか、どんな給与体系なのか、様々な軸で目標を考えることができます。 所属するチーム状況も話すと、目標の解像度が上がるのかなと思います。 また、この項目を実施する中で、OJT対象者がどんな人物を目指しているのかざっくり聞いておくと次の行動にも進みやすいです。

目標設定 (慣れの定義)

こんな経験はありませんか?

「とりあえず、業務に慣れてもらいたい」、「一人前になってほしい」、「業務やってれば、だんだん掴めてくるから」と言われた経験。。。 これは私の同級生が実際言われていた言葉です。思い返せば、私も過去に言われたことがあったなと、、、、アルバイトを始めた時、部活に入部した時、研究室に配属された時、、、 様々な場面で言われてきました。

しかし、言われた側はこう思いませんか? 「とりあえず、業務に慣れてもらいたい(どうなったら慣れたと言える?)」、「一人前になってほしい(どうなったら一人前と言える?)」、「業務やってれば、だんだん掴めてくるから(何をどうやれば掴めるの?)」。。。

自分なりに考えて行動したとしても、チームとして求めるものとの乖離があり、結果的に評価に繋がらず、頑張りが評価されないと感じざるを得ない状況に繋がります。

だから慣れの定義が必要であると考えています。

私のチームでは大きな目標(こうなりたい)とそれを満たすための小さな目標(こうなるには)を立てました。今回、OJT対象者がエンジニアとして一人前になりたいということだったので、それを元に目標設定を進めていきました。私が所属する会社ではエンジニアとして認定されるための制度があったのでそれを活用しました。活用することがメリットだと考えた理由は以下のとおりです。

  • チームの戦力になってもらうための最短ルートだと考えたため (チームのための目標)
  • 実務で求められるものが認定項目に詰まっており、業務を頑張ることで評価されると考えたため また、業務で取り組んだことが評価されることから、働きやすいと感じてもらいやすくなるのはないかと考えたため (OJT対象者のための目標)
  • 認定後は自身で考えながら行動できると感じたため

目標を達成するために満たすべきことを以下のようにまとめました

目標の中には認定制度で求められていることのほかに、チームとして身につけてほしいスキルを組み込んでいます。このような方針でOJTを進めていくことにしました。

チーム内共有

  • OJTOJT担当者が推進するものではありますが、担当者1人でするものではないと思っています。チームの方針や考え方を1人でOJT対象者に伝えることは不可能です。また私自身も専門性が偏っているため、Aに関してはたくさん説明できるが、Bについては全く説明できないということもあるわけです。もし1人でOJTを進めると、専門性が偏った状態で育ってしまう。チームも会社もそれを望んでいないはずです。 そのため、チームでゴールを共有し、チームで育てる意識を持ってもらうようにしました。

  • 目標を達成したり、育成方針を進めるためにはどのようなタスクを任せるかは、チームリーダーやチームメンバーの理解は必須であると考えました。

  • チームで育てるという意識を持てば、OJT担当も背負いすぎず、心に余白がある状態で臨めるのはないでしょうか。

目標で設定したことに向けて業務を遂行

準備ができたら、それに向かってやるだけです。たとえ躓いたり、壁にぶつかったとしても、チームで育てるという意識があるので、質問しやすい雰囲気が築かれているのかと思います。新メンバーの方は目標に向かってひたすら取り組み続けましょう。 チームのメンバーの方々は何が来たとしても、ひたすら答え続けましょう。(長期的にみて、あなたの仕事が減るかもしれませんよ。。?) 業務に取り組む中で、チームとして求めているものや制度上評価されるポイントがいくつかあると思います。それを伝えられると新メンバーのモチベーションにもつながるかなと思います。

定期的に振り返り

目標に対して振り返る時間が必要です。私は月1でOJT対象者の育成目標に対して振り返りを実施しています。新メンバーの目標がどれだけ達成できているのかの確認に加えて、目標を達成する過程でどんなことをしてきたか、実績を可視化することを大事にしています。そのため、実績を可視化し、成長を実感してほしいと考えています。また次の成長への手掛かりにもなります。 私は以下のように書き出しています。

私は月1で実施していますが、ここはチーム状況や目標の内容によって変更して良いと思います。月1では判断しづらいこともあると思いますので。

チーム内共有 & 目標Fix

チームで育成するという意識なので、チームへの共有も欠かせません。実績の振り返りに加え、達成できなかった事項を達成するための意見をいただくなど フィードバックをいただいています。ここで得た意見をもとに目標を修正し、再度業務に取り組んでもらっています。

最後に

このような取り組みができるのもチームの状況が良いこと、チームのメンバーが賛同してくれたこと、土台を作るための制度に恵まれていることなど様々な要因があります。 大変感謝しています。本当にありがとうございました。 この取り組みがどういう効果につながったかの答えは1年後、5年後、10年後になると思います。そのため、本人にとって良い選択をしているかすぐにはわかりません。 しかし、コミュニケーションをとって、最善の選択をしつつ、地道にコツコツ取り組んでいこうと思います。

新しくチームに入ってきた方の大半は、「早く仕事を覚えたい」、「早く活躍したい」などの思いを持つ野心家だと思います。 その方々の気持ちのサポートができるように、私自身努めていきたいと思います。私も野心家かもしれません